ハンス・ホッターが歌うシューベルト「冬の旅」

久し振りのCDレヴューです。今日は不世出のワーグナー歌手、ハンス・ホッターが歌うシューベルトの「冬の旅」です。
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シューベルトの冬の旅は、これまでにも多くの歌手が歌ってきました。世間ではハンス・ホッターとフィッシャー・ディースカウが双璧とされていますが、ワグネリアンな私は当然ホッター一択なのです(笑)。
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ホッターといえば、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」における、神々の王ヴォータンの神々しい声をすぐに連想します。
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あるいは「パルジファル」における老騎士グルネマンツの朗々とした声の響きですね。この二つをとっても、他に代えがたい存在であることは明らかです。
「冬の旅」のホッターは、ワーグナーのように神掛かっているというよりも、何やら朴訥とした印象を与えるかもしれません。独特の癖のあるバスバリトンの声を聴くだけで、何故かホッとしたような気分になるというのは何故でしょうか?そもそも歌自体が絶望的な内容なのですが、彼の声にはそれを和らげてしまうような感覚があります。フィッシャー・ディースカウのように、技巧を尽くした歌唱ではこうは感じられないように思います。
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コメント

No title

確かに 久しぶりだねぇ
このレビューを見ると
まずは 図書館へ行って
調査! ٩(^‿^)۶って事に

なるんだなぁ

わたし的に
面白そうなを ありがとう
(^^)。

No title

└|∵|┐高忠┌|∵|┘さんおはようございます。
シューベルトといえば歌曲。「野ばら」や「美しい水車小屋の娘」と共に、シューベルトの歌曲を代表する曲です。ただし本当に暗い曲です。真冬の最中、暖もないような薄暗い部屋の中で聴くのが相応しいような(笑)。

No title

初めて聴く曲です。
素朴な普通の歌声に聴こえる(失礼だったらごめんなさい。)
絶望感は全く感じないけれど
殺伐とした印象が残る歌い方ですね。

おはようございます

米国のアナログプロダクションズ、ドイツのスピーカーズ・コーナー、そして英国のテスタメント!
低音をしっかり鳴らすための重量盤を採用しているレコード会社でしたね。
って、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」にデカデカと印字されているテスタメントに反応してしまいました(笑)

No title

せいパパさんおはようございます。
この「冬の旅」は、「美しき水車小屋の娘」のように明確な物語があるわけではなく、最初から絶望しかありません。死を求めるも、死からも見放されてしまうという、全く救いようのない歌詞なのです。ただしそれを感じさせないのは、ホッターの歌唱力でしょうね。

No title

たろさんおはようございます。
このテスタメントですが、嘗てのEMIやデッカ等メジャーレーベルの版権が切れた音源を発売しています。全てそうではありませんが、丁寧にリマスターされているようで、音質はかなり良好な物が多いですね。
1962年のパルジファルですが、以前持っていたフィリップスの方が良かったです。これはデッカですが、良いのは値段が安いことだけですね。

こんにちは

やはり~
技巧よりも
気持ち ですよね (*^_^*)
 

No title

未だにロックやフォークから抜けきれないお子ちゃまな輩からすると、聞いているだけで大学の講義を受けているような気にもなってます。

勿論歌詞もさっぱり分かりませんが、何となくストーリーが有るように伝わってきました。

音質は、昔のレコードの感覚なのが良いと感じました。

No title

維真尽 (^^♪さんこんばんわ。
フィッシャー・ディースカウが駄目というわけではありませんが、あまりに上手すぎるので、かえって曲に集中できないような気がするのです。それに対して、ホッターはあくまで自然体なので、こちらも安心して身を委ねる(浸す)ことが出来るのかもしれません。

No title

MONTAさんこんばんわ。
この「冬の旅」ですが、第五曲にある「菩提樹」は特に有名で、学校の合唱曲に指定されていることもあります。シューベルトの友人たちは、最初にこの曲を聞いた時にあまりに暗い曲だったためにどう言って良いのか分からず、ついには「菩提樹は気に入った」と言ってお茶を濁したそうです。
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No title

Wagnerと言えば、あのヒットラーが愛した勇ましい曲がありましたね。確か映画化された主題歌(BMかな)になったような。「ワルキューレ」。
Chopinの別れの曲なども好きですね。

No title

nibari1498さんこんにちは。
ヒトラーはワーグナーの音楽でも、特に「ニュルンベルグのマイスタージンガー」を好んでいたようです。というのも主人公ハンス・ザックスの台詞に
zerging in Dunst,das heli'ge röm'sche Reich,uns bliebe gleich die heili'ge deutsche Kunst!(たとえ神聖ローマ帝国が霧のように消え去ったとしても、我々には聖なるドイツ芸術が残るであろう)とあるからです。ドイツ民族を高揚させる目的があったわけです。

No title

本当に久し振りに冬の旅を聴いているところです。
今日は朝から雨と雪で、とても冷え込んでますが、
こんな日にピッタリの曲ですね。
寒々として、不安な気持ちが何故かホッとした気分で
聴けるのが不思議です。

No title

もりさんおはようございます。
冬真っ盛りですが、ここ数日は風も強くて寒さが身に沁みますね。この歌は心まで冷え込んでしまうような歌詞なのですが、何故かこんな日には聴きたくなる不思議な魅力を持っているようです。ホッターは東京でもこの曲を歌い、その時のライブ録音が残っていますが、これも名演です。
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